
【例えるなら、24両編成の列車が脱線したとき】
ぎっくり腰になった方が、よくこんなふうに言います。 「急にグキッとなって、もう動けなくなった」「まさに“魔女の一撃”だった」と。
でも、その“一撃”の正体は何なのか? なぜ、ある日突然、動けないほどの激痛に襲われるのか。
私は開業から20年、のべ5万人以上の患者さんと向き合ってきましたが、 ぎっくり腰の多くは“ある準備”をした結果、最終的に「脱線」しただけ、そう感じています。
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【ぎっくり腰=列車の脱線】
ぎっくり腰を、例えるなら「24両編成の列車がスピードを出しすぎてカーブで脱線した」状態です。
この24両の列車とは、私たちの背骨(脊柱)のこと。 頸椎から胸椎、腰椎まで合計24個の骨が、連結車両のように連なっています。
この列車は、普段ならスムーズにカーブを曲がれる。 それは、各車両(背骨)同士に“適度なあそび”や“弾力”があるから。
でも、長年の姿勢不良や、緊張、ストレス、 運動不足、内臓の疲労などが積み重なると その“関節のあそび”が失われていくんです。
つまり、各車両がカチカチに固まり、 柔軟に連結できなくなった状態でスピードを出すと……。
結果、「カーブ(=日常のちょっとした動き)」で、 背骨が連動せず、無理がかかって、ある一点に力が集中。
そして、「ガクッ」と脱線。
これが、“ぎっくり腰”です。
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【あそびがあるから、スムーズに動ける】
大事なのは、痛みのある腰だけを見るのではなく、 その“前後の車両”、つまり背骨全体の連動性や、 骨盤、股関節、胸郭、足首なども含めて 「全体の流れ」を見ることです。
当院では、関節ニュートラル整体という考えのもと、 背骨一つひとつに本来の“あそび”を取り戻す施術を行っています。
ただ揉んだりするのではなく、 動きの検査を丁寧に行い、 必要な部位に“適度なゆとり”をつくる。
たとえるなら、 「列車の連結部のサビを落とし、オイルを差してあげる」ような施術です。
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【ぎっくり腰の再発を防ぐには?】
一度ぎっくり腰を経験すると、 「またなるのでは」と不安になる方も多いと思います。
再発を防ぐためには、 ・関節の“あそび”を保つ ようメンテナンスを心がける・緊張を溜めない呼吸と姿勢 ・自分の体を“使いすぎない”意識 ・予防を第一としたケア体操が大切です。
よく「体幹トレーニングが大事」と言われますが、 それ以前に「動ける状態」に整えること。
つまり、まずはカチカチの連結をほぐすこと。
体が整えば、筋肉もつきやすくなり、 自然と姿勢も変わっていきます。
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【まとめ】
ぎっくり腰は、突然起きた“事件”ではなく、 静かに進んできた“結果”です。
あなたの背骨の列車は、どこか固まっていませんか? 今のうちに、カーブでもスムーズに曲がれる“あそび”を 取り戻しておきましょう。
腰痛・ぎっくり腰でお悩みの方、 一度、体の声に耳を傾けてみませんか?
関節ニュートラル整体で、 あなた本来のしなやかな体を取り戻すお手伝いをします。
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