
第4章 体を整えることで心もほどける
「なんだか最近、イライラしやすい」
「夜、眠りが浅くて朝がつらい」
「心が晴れない…」。
そんな声を、私たちは多くのママたちから耳にします。
もちろん、その理由は一つではありません。育児の疲れ、人間関係のストレス、将来への不安——さまざまなものが重なり合い、心に “もつれ”が生まれていくのです。
でも、もしかしたらその“心のもつれ”は、体からアプローチすることでスッとほどけていくかもしれません。
■ 体と心は、切っても切れない関係
私たちの心と体は、 まるで表と裏。体がこわばっていれば、
心もこわばり、逆に体がゆるめば、心もふっとほどけていきます。
たとえば、 肩がガチガチに凝っていると、知らず知らずのうちに
呼吸が浅くなり、脳に酸素が届きづらくなります。それが
集中力の低下や
不安感を招き、「なんとなくしんどい」という感覚に繋がっていくのです。
逆に、整体などで身体の緊張が解けると、「あれ?気持ちまで軽くなってる」と感じる方は多くいらっしゃいます。
■ 「がんばらなきゃ」を脱ぐ時間
育児中のママたちは、無意識のうちに常に「がんばらなきゃ」と気を張っています。
- 子どもが泣けば、すぐに抱き上げる
- ご飯の準備
お風呂
寝かしつけ
- 旦那さんや義実家との関係にも気をつかって
一日が終わるころには、心も体もクタクタ。「自分のことなんて、後回し」——そうやって過ごしているママほど、整体の施術後にポロポロと涙をこぼす ことがあります。
「触れてもらう」という体験は、ママの中にある“ひとりで抱え込んでいたもの”をそっと解きほぐしてくれるのです。
■ 整体は“対話の場”でもある
私たちの整体院では、単に体を整えるだけではありません。施術の中で、患者さんとの会話も大切にしています。けれど、それ以上に意識しているのは「體(からだ)」との対話です。言葉にならない不調のサインや、身体の奥に眠る緊張や違和感。それらを丁寧に感じ取りながら、手を通して体と向き合います。会話は入り口であり、體との対話こそが本質だと考えています。
時には、話すだけ で心が軽くなることもある。ママたちが「本音」を話せる場所が、どれほど貴重か。施術中、ポツリポツリとこぼされる言葉の中に、心の叫びが隠れています。
——「子育て、向いてないのかも…」
——「夫に言っても伝わらない…」
そんな言葉がこぼれるたび、私たちは思います。この人は本当にがんばっている。たったひとりで、どれだけのものを背負ってきたんだろう…と。
■ 「整える」とは、バランスを取り戻すこと
「整える」というと、何かをまっすぐにする、正す、というイメージがあるかもしれません。
でも、私たちが考える“整える”は、「無理のない自然な状態に戻す」こと。体の支点がズレていれば、戻す。呼吸が浅ければ、深くなるように整える。心が張りつめていれば、少しだけ緩める。
そうして、ママたちが“本来の自分”に戻っていくお手伝いが、私たちの役目だと思っています。
■ ほどけた先に、本来の笑顔がある
体がほどけていくと、心も自然とゆるんでいきます。無理に「ポジティブになろう」「がんばろう」としなくても、勝手に、じんわりと前を向けるようになっていきます。
それは、ママにとっても、子どもにとっても、かけがえのない変化です。
お子さんはママの変化にとても敏感です。ママが柔らかい表情 でいるだけで、子どもは安心し、よく笑い、よく眠り、よく育ちます。
ママの笑顔が、家族全体の土台になる そう思って、私たちは今日も整体の手を重ねています。
あなたの体と心に、そっと寄り添う整体院でありたい。
KUMAMOTO腰痛・肩こりケアセンター
―― 院長・行男 & スタッフ文より