朝起きて、太陽の光を浴びる。
窓を開けて、空気を吸い込む。
顔を洗い
コップ一杯の熊本の美味しい水を飲む 
こんな当たり前のような一つひとつの営みが、どれほどかけがえのないことか、整体の仕事を通して、私は日に日にその思いを深めています。
暮らしそのものが、身体をつくる
私たちはよく「健康のために何かをする」と言います。
体操をする、食事に気をつける、運動を取り入れる。
けれども、その前に大切なことがあります。

「暮らし」そのものが、すでに身体をつくっている。
そのことに目を向けてみませんか。
朝起きた瞬間から、太陽の光に浴びることで、
体内時計は整っていきます。
呼吸することで、空気中の酸素は血液に取り込まれ、全身を巡って
生命活動を支えています。
水は身体の60%以上を占めています。
一杯の水を飲むだけでも、細胞一つひとつが潤い、働きが整います。
食事はもちろん、命をつなぐ根幹。
土地が育てた野菜
海や川が育んだ魚
動物たちのいのち
をいただくことで、私たちの体は新しく作り変えられていきます。
そのすべてが「暮らし」であり、そこに感謝の心を持てたとき、身体はさらに 深いところから喜び、整っていく。
整体師として、私はそう感じています。
不調は「暮らしの声」でもある
整体の現場では、さまざまな不調を抱えた方が訪れます。
- 朝起きても疲れが取れない

- 腰が痛くて靴下が履きづらい

- 肩こりや頭痛で気分がふさぎがち

こうした身体のサインは、単なる「故障」ではありません。
暮らしの中に、何かバランスの崩れが生まれていることの「声」でもあります。
たとえば、
- 太陽の光を浴びる時間が減っていないか?
- 呼吸が浅くなっていないか?
- 水分や食事は偏っていないか?
- 忙しさのあまり、自分の身体に耳を傾ける時間がなくなっていないか?
それらはすべて「暮らし」の一部。
整体で身体を整えていく中で、患者さんご自身が「暮らしを整える」意識が芽生えてくること。
それこそが真の意味で「良くなる」ということだと、私は考えています。
整体は「生きるため」にある
私が整体を学び始めた頃は、「症状を取る」「痛みを改善する」ことにばかり意識が向いていました。
けれども、年を重ね、経験を重ねるにつれ、整体とはもっと根源的な日々の生活に寄り添うものだと感じるようになりました。
整体は、生きるためにある。
- 自分の足で歩き
自分の手で家族にごはんを作る 
- 気持ちよく朝を迎え
疲れたらしっかり休む - 好きなことに心から夢中になる

- 家族や仲間と笑い合う

そんな「生きる営み」を支えるのが、整体の役割だと、信じています。
不調や痛みを取り除くことは大切ですが、
その先にある「より良く生きる毎日」を整えるのが本当の目的。
だから、私の整体は「暮らしそのもの」とつながっています。
感謝の気持ちを携えて、一日を生きる
暮らしそのものが、すでに整体。
整体とは、暮らしそのものの質を高めるための道具。
朝起きて、光に感謝し、空気に感謝し、水に感謝し、食べ物に感謝し、一日を生ききる。
整体を受けることは、そんな暮らしをさらに豊かにしていくためのきっかけになってほしい。
身体が整えば、心が整います。
心が整えば、暮らしが整います。
暮らしが整えば、生き方が整っていきます。
今日もまた、整体師として、そのお手伝いができることに、深く感謝しています。



