産経新聞 朝刊の記事 2024 10月29日(火)
米アップルはワイヤレスイヤホンで、難聴者の聴覚を補助する新機能を週内に日本で提供する。
国内で医療機器として認可が下りた。
軽度から中度等の難聴に対応し、補聴器の代わりとなる。
一般の補聴器は高価だが、アップルのイヤホンは割安で、市場に変革をもたらす可能性がある。
聴覚チェックと補助の2つの機能がある。イヤホンをスマートフォンにつなぎ聴力検査を実施。
イヤホンをスマートフォン装着し、音が聞こえるたびに画面をタップすると、5分後には難聴の程度の結果が判明する。難聴だった場合は聴覚補助機能を設定。聴力検査のデータを使い、声や周囲の音を聞き取れるように自動で調整してくれる。
「従来のヘッドホンと異なり、機能を追加する考え方を取り入れた。
聴覚補助機能はソフト更新で無償で提供する」
アップルの補聴器市場の参入で低価格化が進む可能性もある。
日本補聴器工業会の2022年の調査によると、国内で難聴、もしくは難聴だと思っている人は国民全体の10%。補聴器の所要率は難聴者の15.2%と低く、重症度別では、48%に上る高度・重度に対して中程度は18%、軽度は11%にとどまっている。
副社長は「難聴と診断されても治療を受けてない人が世界に75%もいる。
日本も難聴の方が多く、その一助になりたい」と話した。
難聴者の補聴器の所有率が低い背景には、価格の高さや目立ちやすいデザインがある。アップルは低価格な点やスタイリッシュデザインを訴求し、軽度から中程度の難聴者の利用を拡大したい考えだ。
一方で課題もある。
一回の充電で利用できるのは最大5時間。
一般の補聴器は30時間程度とされる。
高齢者が新機能を使いこなせるかという課題もある。
スタッフ紹介には載せていませんが、私は現在中程度難聴者です。
現在は補聴器をつけていますが、普通に聞き取れるようにはなっていません。聴力検査の結果をそのまま補聴器に反映させても周りの音が大きく聞こえすぎたり、マイクを通したような機械音に聞こえたり、調整が難しいです。ただ、10年振りに新しい補聴器に替えたら、今までよりは良いかも!
販売店に行かなければなりませんが、とても細かく調整してくれます。音量は上下6段階自分で変えられる様になったので、ある程度臨機応変にも対応できるようになりました。
デザインも色もメーカーによってはスタイリッシュになっていますよ!スマホにアプリを入れるとブルートゥースも使える機種もありました!
ただ、やはり記事にあるように補聴器は高額なのがキツイですね。補聴器に抵抗を感じる方もいらっしゃると思うので、アップルのイヤホンが補聴器代わりになるならば、チャレンジしやすいのかなと思います。課題にあるように5時間では足りないので、そのあたりの改善がなされるといいですね。
聞き取りにくいと脳が聞き取ろうとする神経をたくさん使うので、覚えたりの他の部分が低下するそうです。人一倍脳も疲れるので、疲労感や眠気もでやすく、将来の認知機能の低下確率も上がるとのこと。家族や周囲とのトラブルやストレス回避の為にも、聞き取りに苦を感じるようになった方は、試してみる価値あると思います!