ジュニアアスリートの成長とケガ予防を支える、身体づくりのすべて
![]()
野球・サッカー・バスケ・バレー・バドミントン・水泳・陸上競技など──
どんな競技でも、ジュニア期の身体ケアは未来のパフォーマンスを大きく左右します。
このページでは、私がたくさんの子どもたちの身体と向き合ってきた経験から、
成長期の身体の特性、ケガのリスク、トレーニングの考え方、保護者のサポート方法までを、できるだけわかりやすくまとめました。
成長期の身体の特徴と注意点
整体の現場でよく目にするのが、「大人の感覚で子どもを見てしまっているケース」。
例えば 「我慢すれば強くなる」という思い込み
「見た目で分からなければ大丈夫」という判断
「大人と同じように体が使える」前提で見てしまう
でも、子どもの身体は未完成で、柔らかくて、不安定。そこに“頑張りすぎ”が重なると、ケガに繋がりやすいんです。
- 【身長がグンと伸びる時期】
![]()
→ 骨の成長に筋肉が追いつかず、体が突っ張りやすくなります。
→ かかとや膝の痛み(成長痛)が出やすいです。
→ ストレッチやお風呂で、毎日少しずつ柔らかさを保ちましょう。
- 【姿勢が崩れやすくなる】
![]()
→ 急な身長の伸びで重心がズレ、猫背や反り腰がクセになりやすいです。
→ 姿勢は口で言うより、“整える”が早道です。
- 【筋力のアンバランス】
→ 片側だけの動きが多い競技では、左右差やバランスの崩れが顕著になります。
→ 体幹を少しずつ整えることで、ケガもパフォーマンスも変わります。
- 【関節がやわらかく、不安定】
![]()
→ “柔らかい”は良いことですが、“支える力”が伴わないとケガにつながります。
→ 無理なストレッチや痛みを我慢する練習は控えましょう。
- 【心と体、どちらも揺れやすい】
→ 思春期特有の心の不安定さも、身体に出やすいです。
→ 「なんとなく元気がない」時ほど、話すより“寄り添う”ことが大切です。
よくあるジュニア期のスポーツ障害
整体の現場では、「練習中は痛くないけど、終わったら痛い」「次の日にどっと疲れが出る」そんな声をよく聞きます。
一見よくある症状でも、放っておくと長引くことも。以下は、特に多い代表例です。
ジュニアアスリートに多い症状はこちら
- オスグッド・シュラッター病
![]()
膝のお皿の下が痛くなる。
- シンスプリント
![]()
すねの内側が痛くなる。
- 野球肘・野球肩
![]()
投げすぎやフォームの乱れによる炎症。
- 疲労骨折
![]()
繰り返す衝撃で骨にヒビ。女子に多く見られます。
- アキレス腱炎・シーバー病
![]()
かかとの痛み。足裏やふくらはぎの硬さが原因。
ケガを予防するためにできること
ケガを防ぐには、いわゆる“特別なこと”より、当たり前のことをコツコツやれるかが大切です。
- 柔軟性を保つストレッチ
![]()
お風呂上がりに1日5分だけでも十分。続けることが何よりの力です。ストレッチ動画はこちらをクリック
- 正しい姿勢とフォーム
「ちゃんと立つ・歩く」から、体の軸は育ちます。ゼロポジションを心がける。
- 体幹を鍛える
地味だけど大事。毎日数分でも変わります。
- 休養と栄養
![]()
しっかり食べて、ぐっすり眠る。基本だけど最強。
- 違和感があればすぐケア
「ちょっとの痛み」は早めに対処が鉄則です。
ケガをしたときの正しい対応
- プレーを中止する
違和感が出た時点でストップ。無理は禁物。
- RICE処置
安静・冷却・圧迫・挙上を48時間以内に。
- 専門家に相談
「とりあえず様子見よう」は危険。
- 焦らず、しっかり治す
次の大会より、10年後を大切に。
- 原因を見直す
姿勢・練習内容・生活習慣などをリセット。
食事・睡眠・メンタルケアの三本柱
MLB選手の大谷選手 睡眠秘話
- 食事
体は食べたものでつくられます。
たんぱく質・カルシウム・ビタミンを意識。
- 睡眠 大谷選手も大切にする“最強の回復法”。
夜更かしより、しっかり休息を。
- メンタル
結果より「よく頑張ってるね」の声かけを。
家庭が安心できる場所であることが大切です。
保護者にできるサポートとは?
「頑張りすぎている子ほど、無言のサインを出しています。」
「大丈夫」と言いながら体がカチカチ。表情が沈んでいる。
そんなときこそ、寄り添うだけでいいんです。
家庭は、子どもにとっての“安全地帯”。
結果より「がんばってるね」のひと言で、心も身体も変わります。
![]()
競技別ページのご案内
競技ごとに、よくある身体のクセやケガの傾向も異なります。下記リンクからそれぞれの詳細をご覧ください。
飛距離が伸びすぎて困ってしまったゴルファー ブログはこちら
「痛みをガマンして頑張る」時代は終わりにしよう。
当院では、成長期の身体の仕組みを理解したうえで、
整体・トレーニング・家庭でのケア方法までトータルでサポートしています。
![KUMAMOTO腰痛肩こりケアセンター]()
![]()