20年という時間と、これからのこと
こんにちは。熊本市西区花園で整体院を開いている、豊原行男といいます。
2006年の5月、右も左もわからないまま、「やってみるか」と勢いで始めたこの整体院。
気づけば、2025年5月で20年になりました。
ここまでやってこられたのは、本当に来てくださった皆さんのおかげです。
思い返せば、最初はチラシ配りからスタートして、手探りで施術して、毎日が挑戦の連続でした。
でも、どんなに不安でも、手だけは誠実でありたい――そう思ってやってきました。
僕の整体は、流行りの派手なやり方とはちょっと違うかもしれません。
痛いところだけをどうにかする、というよりも、
その奥にある「原因」に手を添えていくようなイメージです。
姿勢のクセだったり、日々の疲れや感情の溜めこみだったり、
そういう目に見えないところまで、ちゃんと見つめていきたいんです。
たまに「本当に触ってるだけで変わるの?」って聞かれることもあります。
でも、関節には“しなり”や“あそび”という本来の動きがあって、
それを整えてあげるだけで、身体って自然と楽になっていくんです。
整体って、ただの技術じゃなくて、感覚の積み重ねだと思ってます。
だからこそ、今でも東京の師匠・及川雅登先生のところに2ヶ月に1回通って、学び続けています。
自分の手が“鈍らないように”、まるで刀を研ぐような気持ちで、ずっと鍛えてます。
この20年、ありがたいことに「どこに行ってもダメだったけど…」っていう方が多く来てくれるようになりました。
僕のところが最後の駆け込み寺になれたら、そんな嬉しいことはありません。
正直、ガツガツ宣伝するのは苦手です。
でも一度来てくれた人の顔や名前、身体の特徴は、ずっと忘れません。
その人の“人生の一部”に関われる仕事だと思うと、自然と気が引き締まります。
整体が終わって、ふと立ち上がったときに
「あれ?なんか軽いな」って言ってもらえたら、それだけで十分です。
これからも、地味だけどまっすぐに、コツコツやっていきます。
必要としてくれる人がいる限り、動き続けます。
ピンと来た方、気が向いたときに、ふらっと来てみてください。
派手なことはできませんが、静かに整えます。
あなたがまた、自分の身体と仲良くなれますように。